papa told me

小学生の女の子と、そのお父さんとの父子家庭の漫画です。
大笑いするような場面は数少ないですが、涙がホロリとこぼれる、そんな漫画です。

お父さんの的場信吉は作家で、亡くなった奥さんをずっと愛していて、毎日の生活の中でも心には常に奥さんが住んでいて、彼が奥さんの事を思い出すシーンはとても物悲しくて、とても美しい思い出です。
娘の知世ちゃんはとても賢く好奇心いっぱいのかわいい子ですが繊細で、ずいぶんと大人びていますが生意気ではなく、心の優しい子供です。
そんな二人の周りには色んな子供や大人がいて、問題を提議するものの特に解決もせず終わったりと、実社会であり得る場面が出てきます。
寂しいことが素敵なんだと思える人、寂しいのは可哀想な事なんだとおせっかいをする人、どちらも善で悪で、でもそれでいいんだという事を全体的にまるで詩的な表現で描かれています。
物語や登場人物の会話も上品で読んでいると自分も上品になる気がします。
的場家のインテリアや食事風景、知世ちゃんの洋服といった細部にもお洒落が施されています。